プロボクシングWBC世界バンタム級王者(30=大橋)が15日、横浜市の所属ジムで練習を公開した。27日、トヨタアリーナ東京で同級1位那須川天心(28=帝拳)の挑戦を受ける。昨年11月以来、約10カ月ぶりとなる那須川とのリマッチに向けて意気込みを示した。
「(8月の北海道)合宿から始まり、スパーリングもうまくいって、コンディション的にも良い状態で仕上がっている。心境面は本当に1戦目と変わらず、ただやるだけ。ただ天心選手に勝つだけ。そのためだけにやっている」。
プロでは初めての再戦となるが、井上はあくまでも自然体を貫く。
「自分にとっては防衛戦。まずはその中でも、相手は相当な気持ちでくると思う。自分はしっかりと返り討ちするだけ。再戦だからといって、別に変わらず。1戦目の時のように全部に対応し、集中して緊張感を持ってしっかりと倒すだけです」
7月23日のカード発表会見では、那須川から「負けて預けたものはかなりでかい。利子をつけて持ち帰りたい」との発言があった。この那須川の発言について、心境を問われた。
「まあ、預けたものはでかいと言っていましたけど、別に預かっているものはないなと。それだけです」
昨年11月に那須川に勝ってWBC正規王座を獲得。今年5月、東京ドームで元世界4階級制覇王者井岡一翔(志成)に判定勝利。ビッグネームとの連勝で勢いづく。
「自信もつきましたし、負けてからの再起で天心戦となって自分のモチベーションも上がりました。けれど簡単にひっくり返らないぞと。井上拓真という壁は大きいぞ、というのをしっかりとみせつけていきたい」
自信を口にしながら、世界王者としての風格を漂わせた。
「しっかり自分を仕上げる。井上拓真をつくることに集中している。自分にしかできないボクシング、打たせないで打つボクシングをつくりあげて、本当に井上拓真には勝てないんだという内容で倒したい」
試合会場は前回と同様、トヨタアリーナ東京となる。那須川戦に連勝すれば、バンタム級戦線での井上拓真の存在感もさらに増すことは間違いない。
「何回やっても勝てないんだぞという内容でしっかりと勝ちたい」
指導する父真吾トレーナー(55)は「すごくいいですよ。前回に引き続き、右肩上がりじゃないですけど、やるべきことをやっている。調子はいい。1番は本人のボクシングに対して思って考えて意識している。そこがいいのかなと。漠然とではなく、何をやらなきゃいけないかを考えている。ボクシングの奥深さを考え、相手をイメージする。今は濃く伝わっている。気持ちが入っているから。いろんなパフォーマンスをみせてほしい」と太鼓判を押していた。

