プロボクシング日本バンタム級タイトルマッチは3日、東京・後楽園ホールで行われる。2日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量が行われ、王者栗原慶太(33=KOD LAB)、挑戦者の同級1位富施郁哉(28=ワタナベ)が出席。100グラム少ない53・4キロでパスした富施に対し、栗原はリミット53・5キロで1発クリアした。過去4度戴冠した東洋太平洋同級王者時代の初防衛戦成績は1勝3敗と勝率が低いだけに、栗原は「勝ちにいくところを大事にしたいと再確認した」と強調した。
富施とは今年に入っても4回スパーリングした関係にあり「うまくやれたなという日もあれば、結構やられたなという日もあった。トントンでした。スピードがある正統派のサウスポー」と敬意を表した。日本同級挑戦者決定戦にはWBOアジア・パシフィック同級王者伊藤千飛(21=真正)がエントリー。挑戦意欲を示されていることを受け「あれだけ強い選手にそういう風に評価してもらえているのがうれしい。また勝った後に考えればいいと思っている」と口元を引き締めた。
WBA最新ランキングでランク外となり、世界に向かう上でアピールが必要となる。栗原と言えば強打が魅力なだけに「KO? 自分としてもそうなれるような準備はしてきた。何が何でも勝つというところが第一。勝てれば何でもいい」と平常心を貫いた。
一方、日本王座返り咲きを狙う元王者富施は「結構、気持ちは上がっている。減量もうまくいきましたし完璧です」と自信の笑み。栗原戦に備え、WBC世界同級王者井上拓真(大橋)らとスパーリングを重ねてきた。24年7月に増田陸(帝拳)に敗れて王座陥落して以来、約2年3カ月ぶりの日本王座を狙う富施は「栗原選手を超えていきたい。日本王座を取って負けて、辞めようとかも思ったが、もう1回、そこを取りにいくということはさらに上を目指したいということ。勝って自分も上、世界を目指せるように勝ちたい」と強い決意を示していた。【藤中栄二】

