7月15日のWBC世界スーパーフェザー級タイトル戦(米ロサンゼルス)で王座返り咲きを狙う元王者三浦隆司(33=帝拳)が6日、都内のジムで外国人パートナー相手のスパーリングを開始した。2人のフィリピン人選手に計4回。その威力から「ボンバー」と称される左拳を当てるため、「相手が分からないタイミングで打てるように、右で邪魔したい」と、“ボンバー隠し”に出る作戦を明かした。

 相手の現王者ミゲル・ベルチェルト(メキシコ)の視界を右グローブで一瞬遮り、左を爆発させる好機を作り出す。この日のスパーでも右を伸ばして相手の眼前に止めてちらつかせ、左につなげた。15年11月に5度目の防衛に失敗して王座陥落し、再びの戴冠だけを目指して戦ってきた。ゴール間近の夏場の調整に、「疲れを残さないように、抑えるところは抑えて練習しようかな」と見据えていた。