ボクシングのダブル世界戦でV6を狙うWBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)が、18日に都内のジムで練習を公開した。23日に大田区総合体育館で、指名挑戦者の同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)を迎え撃つ。メインではIBF世界ミニマム級9位京口紘人(23)が、同級王者ホセ・アルグメド(28=メキシコ)に世界初挑戦する。

 田口は前日17日で本格的なスパーリングは打ち上げ、約90回をこなしてきた。この日は軽めに2回を披露したが、動きもよく、力強いパンチを打ち込み、調整にも手応えを感じていた。「ムラがあったが、最後に来て上がってきた。夏の方が相性よく、コンディションも作りやすく、減量もしやすい。最後まで集中してリングに上がりたい」と話した。相手はスイッチを得意にしている。「左とのスパーを多くしてきた。どう来ても対応できるように」と、特に左構えへの対策を重点に練習してきた。

 これに勝てば、WBO王者田中との2団体統一戦へ動きだす。田中も当日観戦に来る予定。「目標は統一戦だが、負けては元も子もない。今は目の前に集中したい。勝ってから」と慎重に話した。前回は苦戦し、引き分け防衛だった。「(V4戦の)宮崎戦はいい状態だったのに、前回は評価を下げてしまった。いい内容で勝ちたい。終盤にKOしたい」と、決戦へKOで勢いをつけるつもりだ。