大仁田厚(60)が引退試合後、取材陣の囲み取材に応じた。主な内容は、以下の通り。

 あいつらと分かれるのが寂しい…また、どこかで生きていたら、また、どこかで生きていたら、会えるかなって…。

 七転び八起きとか、いろいろ言われるけど…。最後の一言を言うなら、最後の一言を言うなら…俺はプロレスが、俺はプロレスが、大好きなんです。すみません。

 母さんが、俺がプロレスを辞めるまで、大好きな日本茶を飲まないで…ずっと、ずっとリングを降りるまで飲まないで、ずっと白湯で過ごしてくれた。今日は、俺が家に帰ったら、お茶を入れてやろうかなって。俺みたいなバカ息子を…。

 ここにきて、皆さまに多くのものをいただきました。そして、いろいろなことを感じさせてくれた。月並みな言葉かもしれない…プロレスに胸いっぱいになれたことを、俺は幸せだと思います。多分…もう、戻り道はないと思います。

 ただ1つだけ…ただ1つだけ、40何年間の中に、まだ(師匠のジャイアント)馬場さんがそこにいて、俺が付き人で上がっていく姿(が今日も見えた)。俺は、プロレスで胸いっぱいになれて40何年間、プロレスが出来たことが本当に幸せ。

 最後の一言を言うとしたら…俺は、死ぬまでプロレスラーです。また誤解されるかな、こういうことを言うと。3日後(の復帰)は絶対、ありませんので。全額、返さなきゃいけなくなるので。

 完全にチケットがなくなったのは、皆さんの(おかげ)。1枚、1枚のチケットが、こんなにうれしく、重く、素敵に感じたことは43年間の歴史の中で初めてですね。みなさん、本当にありがとうございます。

 -初めて母(松原巾江さん)を会場に呼んだ

 俺が呼んだんじゃなくて、弟が「かあちゃん、1回くらい見ておけ。明日からお茶、飲めるぞって」。

 大仁田は、超花火プロレスの工藤めぐみエクスプロージョンプリンセス(48)から、11月3日に神奈川・川崎球場跡地に近い「カルッツかわさき」に電流爆破マッチの舞台を用意したと直訴された件に対し、同大会に出場した場合は、引退興行のチケットを購入したファンに、全額返金する考えを重ねて強調した。そして、静かに控室へと消えていった。【村上幸将】