キックボクシング界の神童、那須川天心(19)が11日、12日のKNOCK OUT大田区総合体育館大会を前に、前日計量に臨み55・7キロのリミットで1発パスした。

 プロデビュー以来、キック、総合格闘技で連勝中の那須川は、29連勝をかけて現プロムエタイ協会スーパーバンタム級王者スアキム・シットソートーテーウ(22=タイ)と対戦。スアキムも55・5キロで計量をパスした。

 計量後の会見で那須川は「周りがすごいでかいと言っていたが、想像以上もなかったのでひと安心。ここまでやることをやってきたので、日本代表としてしっかりKOしたい」と話した。一方のスアキムは「明日は絶対勝ちます」と自信をのぞかせた。勝てば将棋の藤井聡太五段(15)の持つ29連勝の記録に並ぶため、那須川は「連勝は意識する。話題になってテレビで取り上げられれば」と話している。