WBA世界ライトフライ級1位のカルロス・カニサレス(25=ベネズエラ)が異例の“公開計量”で調整の順調さを証明した。

 18日に神戸ポートピアホテルで行われる同級2位小西伶弥(24=真正)との王座決定戦に向けて14日、神戸市内の旧真正ジムで公開練習を行った。実戦をイメージしながらのシャドーなどで汗を流したが、上半身は厚着。さらには手袋を身につけ、フードをかぶるなど、見ためは減量に疑問符がつく様子だった。

 周囲のその空気を察知したのか、陣営は「トレーニングが終わったら、目の前で体重計に乗る」と突然宣言。カニサレスはシャワーを浴び、堂々と体重計に乗ってポーズを決めた。その数字は49・0キロ。同級のリミットは48・9キロで、試合4日前ながら100グラムオーバーでまとめてみせた。

 その後は「ありがとう」と口にしながら報道陣1人1人に握手し、紳士な対応。試合に向けては「とてもいいコンディションでいい試合になる。大事なのは勝つこと。KOでも判定でも、僕が勝つ」と笑顔だった。