12年ロンドン五輪バンタム級銅メダルの清水聡(32=大橋)が2度目の防衛に成功した。ワンツーを軸に「ダイヤモンドレフト」と呼ばれる左ストレートを的確に権景敏(韓国)の顔面にヒットさせ、6回終了間際、その左でダウンを奪った。8回には何度もロープ際に追い込み、最後はワンツーからの連打で2度目のダウンを奪取し、同回1分6秒、レフェリーストップによるTKO勝ちをおさめた。

 プロ転向後、6勝6KOとパーフェクトレコードを更新。「序盤から左があたっていて、6回(のダウン奪取の)感触は倒れたかなというクリーンヒットだった」と満足した表情を浮かべた。師匠の大橋秀行会長(53)からは「ずるずるいっての判定なら違った考えもあるが倒したのはいい。いつでもチャンスがあれば」と世界挑戦へのゴーサインも出た。

 世界前哨戦と銘打たれた防衛戦で勝ちきった清水は「ポジティブにいきたい。世界を目指して今年は頑張りたいし、世界王座を狙いたい」と意欲を口にした。