「ゴッド・レフト」も脱帽-。

WBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が、元世界王者フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1回KO勝ちした試合を生中継したフジテレビで解説を務めた元WBC世界バンタム級王者山中慎介氏(35)は、「(試合中に)紹介される前に終わってしまいましたね」と苦笑で振り返った。あまりの早期決着に「いろいろ想定して準備していたんですけど、言う前に…」とあぜんとした。

決着シーンは左ジャブ、右ストレートというワンツーを見事に当てきってのKOだった。自身も類いまれなワンツーの名手だっただけに、それがいかに容易でないかを熱弁した。「近すぎず、遠すぎず、良い距離で右も当てましたが、ジャブを当ててから両方当てるのは本当に難しい。簡単そうで、簡単ではないんです。それを1発目にですからね」と驚異の一撃を解説した。

リングサイドで見届け、「あそこまでインパクトあるのは脱帽でした。一番近い陣営の人も口が開いてましたから」とたたえた。