7日のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)1回戦を突破し、初防衛に成功したWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が8日、横浜市の所属ジムで一夜明け会見に臨んだ。

元WBAスーパー王者の同級4位フアンカルロス・パヤノ(34=ドミニカ共和国)を日本人世界戦最速KO記録となる70秒で撃破した井上は「ダイジェストを含めて20回は試合を見ました。パーフェクトすぎるという感想と、100点満点だなという内容でした」と振り返った。

来年3月頃、米国で開催濃厚の準決勝は、20日に米オーランドで開催されるIBF世界同級タイトルマッチの勝者と対戦する。王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)-同級3位ジェイソン・モロニー(オーストラリア)戦は大橋秀行会長とともに視察する予定の井上は「どちらが上がってくるかは分からない。20日に見に行って実際にどう感じるかですね」と淡々と口にした。

パヤノ戦では日本人の世界戦通算KO記録(11試合)、連続KO記録(7連続)も更新した。井上は「今回も試合1つ1つに対して自分のやれることをやってついてきた記録。この先もこういう形で更新できればいいですね」と意欲的。試合でのダメージもなく、きれいな顔で会見に姿をみせ「ゆっくり家族で旅行に行って精神的にリラックスしたい。ロードワークからボチボチ始められたら」と早期の練習再開も口にした。