ボクシングで5階級制覇したフロイド・メイウェザー(41=米国)が、キックボクサーの那須川天心(20)と対戦する。RIZINが5日に都内で、12月31日にさいたまスーパーアリーナでの対戦を発表した。ルールなどは今後の話し合いだが、那須川はボクシングルールを容認した。

異種格闘技戦実現はルールなどの交渉がすべてともいえる。RIZINの榊原大会実行委員長は「高揚感より成立までの緊張感が強い」と言った。現在合意している点は総合格闘技ではなく、立ち技ということだけだ。

まず体重はメイウェザーの最重量はスーパーウエルター級の69・8キロで、那須川はフェザー級で57・1キロと差がある。普段62キロという那須川も「無差別だけは…」と唯一難色。できる限り差の少ない契約となりそうだが、グローブの大きさに差をつけるハンディ戦の可能性もある。グローブの形状、シューズと素足か、ラウンド数は未定。那須川の武器はキックや裏拳で、ラウンドごとのキック回数を制限するルールなども考えられる。

榊原委員長は以前に手掛けた高田対ヒクソン戦の再現を期す。「平成最後の異種格闘技。日本と米国のケンカ。競技ではなく果たし合い」と、真剣勝負を強調した。