大みそかにマカオで行われるトリプル世界戦の予備検診が29日、現地のマカオボクシングハウスで行われた。WBA世界ライトフライ級スーパー王者ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)に、世界2階級制覇をかけて挑む同級1位京口紘人(25=ワタナベ)は計測結果に「でたらめすぎて、笑っちゃいました」と苦笑いした。

京口がちょうど1年前の同日、ミニマム級の世界戦で予備検診を行った。最も絶句したデータはリーチで、163センチから155センチに大幅ダウンした。その結果、ブドラーより9センチ短くなった。「リーチが9センチも短いなんて。(2センチ減った)胸囲も、何か腰に近いとこで測ってるし。まあ数字で試合するわけじゃないんで。調整は(階級を上げたことで)今までで1番いいと思いますから」。

2日後に迫った本番への意気込みは盛り上がってきている。王座に挑戦するのは、17年7月にIBFミニマム級で世界初挑戦した時以来、1年5カ月ぶり。「久しぶりのチャレンジャー。やっぱり挑戦する方がワクワクします。初挑戦の時は、未体験で怖さがあったけど、今回はそれもないですから」と話していた。