スーパー王者の5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)がWBSS決勝進出を決め、対戦相手に正規王者井上尚弥(26=大橋)を希望した。

右肩負傷で欠場したWBO世界同級王者ゾラニ・テテ(31=南アフリカ)に代わり、リサーブとして同級5位のステファン・ヤング(30=米国)との初防衛戦に臨み、7回2分37秒、KO勝ちを収めた。試合後には3週間後に控えた反対ブロックの準決勝、井上-IBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)に言及し「2人ともすごい選手だが、日本のことが大好きで、ナオヤのことを尊敬している。対戦できたら素晴らしい」と口にした。

序盤はサウスポーのヤングの繰り出す左ストレートに手を焼いたドネアだが、7回に右ボディーからの左フックを相手アゴにヒットさせてダウンを奪って大の字にさせた。「ステファンは良い選手で手ごわかった。ストレートが強かった」と敬意を表したドネアは「チャンスは絶対に来ると思っていた」と得意パンチで倒し、満足げな笑みを浮かべていた。

これでドネアの通算戦績は40勝(26KO)5敗となった。