WBA世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が階級最強を決めるトーナメント、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)2連勝で計1億円超の報酬ゲットを狙う。18日(日本時間19日)に同地でIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)とのWBSS準決勝を控え、井上は体重調整に専念した。軽量級では破格となる2戦合計で1億円超マネーを狙い、グラスゴーのリングに向かう。

◆ボクシングのファイトマネー バンタム級の日本人世界王者では94年に薬師寺保栄とWBC王座統一戦に臨んだ辰吉丈一郎が1億1000万円の報酬を得た。1階級上のスーパーバンタム級ではWBC名誉王者西岡利晃が11年に米ラスベガスで臨んだV7戦で100万ドル(約1億1000万円)のファイトマネーを獲得。海外戦は知名度の高さや人気によって報酬が変動。昨年8月に米国で開催されたWBO世界同級王座の防衛戦に臨んだ当時の王者ドクボエ(ガーナ)は6万5000ドル(約715万円)。中量級ではメイウェザー(米国)が15年のパッキャオ(フィリピン)戦で1億2000万ドル(約132億円)が保障され、パッキャオは16年のブラッドリー(米国)戦で2000万ドル(約22億円)が最低保障の報酬だった。