K-1スーパーライト級スーパーファイトで、山崎秀晃(32)が平山迅(29)に3-0で判定勝ちした。

昨年末の大阪大会では、現同級王者の安保瑠輝也(23)に延長KO負けを喫したが、その激闘は「K-1 AWARDS 2018」で最高試合賞に選ばれた。今回の勝利で”黄金の拳”を復活させた山崎が同級タイトル戦線に再び名乗りを上げた。

京都・山崎-神戸・平山。地元関西勢同士の豪腕対決として注目の1戦で、山崎が格の違いを見せた。立ち上がりから軽快なステップでリズムを作ると、7月末の公開練習でも鋭かった右ストレートを平山の顔面にさく裂させた。ダウンこそ奪えなかったが、多彩な技で平山を圧倒。「KOしたかったが、思ったような試合運びはできた。少し冷静にできた」と復活の確かな手応えをつかんだ。

K-1が新たに旗揚げした2014年から、最も選手層が厚い、この65キロクラスで戦ってきた。16年3月には日本代表決定トーナメント優勝も果たした。しかし、その後は2勝4敗。今回は試合前に表明していた「まだまだ負けへんぞ」の強い気持ちを自慢の拳に乗せた。

昨年末の瑠輝也戦。互いに1度のダウンを奪い合って迎えた延長で、山崎はハイキックに沈んだ。その時のケガの回復が心配されたが、手術に成功し、この日のリングにつなげた。今回はノーダメージ。山崎は「やっている以上はベルトを狙っている」とリベンジマッチでのタイトル挑戦に意欲を見せた。