ボクシングWBA世界ミドル級王者村田諒太(33=帝拳)が異例の「週1ピーク」トレーニングで年末の防衛戦に備える。12月23日の横浜アリーナでの同級9位スティーブン・バトラー(カナダ)との初防衛戦に向け、28日に都内のジムで練習を公開。週3度のスパーリングのうち、水曜日に8回前後の長いラウンド、月曜日と金曜日に4回前後の短いラウンドに取り組む、初めての調整を試していると明かした。

前日27日に8回のラウンドを消化したという村田は「月曜は体が少し重いので短い回で集中する。でも12回を見越して長いラウンドはやっておかないといけないので水曜に。水曜の疲れを引きずるので金曜も短く。自然にそうなりました」と説明する。世界戦を控えた選手は、長いラウンドに臨む1週間を決めて、その1週間で集中的に追い込むスタイルが通常。村田は「強度のある週を作って8回、8回、8回とかは無理。今回は波がなく、良い感じでできています」と手応えを口にした。

来週の水曜日には9~10回ほどのロングスパーを予定する。「感覚は良い状態です。この2週間、スパーリングはいい内容なので」と順調な調整ぶりを強調していた。【藤中栄二】