新日本プロレスは7日、中西学(52)が2月22日の後楽園ホールで引退すると発表した。会見した中西は「首のけがが原因で思うような戦い方ができず、ずるずるこの状態を続けているよりも、しっかりけじめをつけて、昔あんなことをできたというよりも、いま自分の中にある熱いものを20年2月22日まで使いきる。思いっきり引退の日までダッシュして、見事にレスラー人生をまっとうしたい」とあいさつした。

中西は、92年バルセロナ五輪フリースタイル100キロ級に出場し、同年8月に新日本プロレス入り。09年にIWGPヘビー級王座を戴冠するなど活躍したが、11年に首の脊髄を損傷する大ケガを負って以来、トップ戦線からは遠ざかっていた。

会見ではともに戦ってきた「第三世代」と呼ばれる永田裕志、天山広吉、小島聡への思いも語った。「残された試合でこの3人には協力してほしい。一緒に戦いたいし、逆に対戦もしたい。ずーっとそばにいた3人。思い入れもそうですし、肌で感じているものがありますから。それを感じながら、まっとうしたい」と残る1カ月半で、出来るだけ多く3人とリングに立ちたいと希望した。

引退後については、今後会社と話し合い決めていく。

◆中西学(なかにし・まなぶ)1967年(昭42)1月22日、京都市生まれ。専大時代にアマレス全日本選手権4連覇。92年バルセロナ五輪代表。同年8月に新日本に入団し、10月13日に藤波辰爾と組みS・ノートン、S・S・マシン戦でデビュー7年5月に小島聡とIWGPタッグ王座獲得。99年G1優勝。09年5月IWGPヘビー級王座。得意技はアルゼンチン式背骨折り、原爆固めなど。186センチ、120キロ。血液型A。