元WBA世界スーパーバンタム級王者の久保隼(30=真正)が3-0(78-74、79-73、79-73)の判定勝利で復帰戦を飾った。五十嵐嵩視(トコナメ)相手に右のジャブと左のボディーを中心に組み立て。7回には左ストレートをヒットさせるなど、終始試合を支配した。

19年5月には2階級制覇を目指したWBA世界フェザー級タイトルマッチで、王者の徐燦(中国)に6回TKO負け。そこから1年4カ月を経て、リングに立った。復帰戦を勝利で飾り「今、こんな世の中の流れで時間もお金も割いて来ていただき、ありがとうございました。試合内容としては自分が求められている内容には、はるかに及ばないことも理解しています。日々後悔せず、やっていきたいと思っています。応援よろしくお願いします」。言葉を詰まらせながら、感謝の思いを伝えた。