「ムエタイ大魔神」と呼ばれる最強挑戦者ゴンナパー・ウィラサクレック(28=タイ)がK-1ライト級新王者となった。

同級王者林健太(26)に挑戦。体格の大きい林のプレッシャーで何度もロープ際に追い込まれながらもスピード感十分でロー、ミドル、ハイと多彩な左キックで応戦。2-0の判定というギリギリの勝利で悲願のK-1ベルトをつかんだ。

昨年、最愛の父ブンシーさんが61歳で他界し、母国タイに帰国していた。本格的に試合復帰したのは今年1月だった。新型コロナウイルスの影響だけでなく、9月に1度は決まっていた同王座挑戦も林の負傷で延期という憂き目に見舞われていた。その中でも2連勝で挑んだ王座挑戦。ゴンナパーは「タイにK-1ベルトを持って帰る。父の墓前には自分の夢を達成したよ、と伝えたい。多分、天国から見守ってくれていると思う」と満面の笑みを浮かべた。

17年11月の初対戦時に1度はKO勝ちしていた林を返り討ちした。K-1では無冠の帝王とも言われていた日本人キラーは「王者として長く、1番長く王座に就いていたい」と長期政権に意欲を示していた。