K-1スーパーウエルター級王者の木村”フィリップ”ミノル(27)が、10試合連続KO勝利を達成した。HEAT KICKミドル級王者アビラル・ヒマラヤン・チーター(21=ネパール)が木村のパンチで左眉付近をカットして試合続行不能となったため、2回2分50秒、TKO勝ちとなった。K-1ライト級王者の林健太(26)は、挑戦者ゴンナパー・ウィラサクレック(28=タイ)に0-2の判定で敗れた。

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木村は1回に右ストレートでダウンを奪われたが、すぐに左フックでダウンを奪い返した。その強打でアビラルは左眉の上をカットして流血。その後も試合は続行されたが、出血が止まらず、2回終了間際にドクターストップとなった。

昨年3月からの連続KO勝利を10に伸ばしたが「もっと派手にKOで仕留めたかったが、相手がタフでもつれた」と反省した。国籍はブラジル。母が日系ブラジル人で3歳のときに日本に移住。10歳でキックボクシングを始め、この試合がプロ46戦目(36勝=29KO=9敗1分け)。「日本で僕が一番パンチがある」と自慢する。

来年2月28日の「MEGA2021」(東京ドーム)に出場予定の元プロボクシング世界5階級王者フロイド・メイウェザー(43)の対戦相手に名乗りを上げた。「組まれたら見にきてほしい」。K-1関係者には正式に話をしていないが「ファミリーなので応援してくれると思う」と前向きだった。