棚橋弘至(44)が、30日愛知大会でNEVER無差別級のベルトをかけて戦う鷹木信悟(38)に、リング上で「愛の告白」をしたが、フラれる結果となった。

6人タッグマッチに出場するも、30分時間切れ引き分け。試合後マイクを取った棚橋は鷹木の目を見つめ「ほれたよ。愛してますだわ、本当に」とほほ笑んだ。気持ちのこもった告白だったが、鷹木からは「残念ながら、お前の告白には応えられねえな」とつれない返答。バックステージでも「久々に告白されたと思ったら男かよ」と受け入れらなかった。

それでもベルトに対する熱い思いは、鷹木の心に届いていた。対戦相手に指名されてから、挑発はまったく響くことなく「お前のことが気にくわない。進退をかけるつもりで来い」と怒りを買うだけだった。棚橋も「いろいろ揺さぶりをかけたけど一切効かない」と話していた。この日は、フラれはしたが「名古屋大会から帰ってきたらチャンピオンベルトは俺のもの」と誓って、試合でも強烈なエルボー合戦を繰り広げた。気持ちをぶつけた。鷹木からは「ここにきて本気になってくれた。うれしいぞ」と初めて認められた。

シングルのベルトは19年に獲得したIWGPヘビー級以来、約2年遠ざかっている。「いろんなタイトルマッチを経験してきたけど、何だろう、この緊張感。それだけ遠のいていたという証拠」と自覚する。「NEVER絶対取ってきます」。鷹木への愛は受け入れられなかったが、ベルトへの愛はリング上でしっかりぶつける。