馬場さんの思いを胸に武藤敬司(58)がタイトル奪取に向かう。

メインの6人タッグマッチで、諏訪魔、小島聡と組み、天山広吉、カズ・ハヤシ、河野真幸組に勝利。最後自らシャイニング・ウィザードで河野から3カウントを奪い、大会を締めた。「この6人は今は全然違う場所でやっているけど、同じ釜の飯を食った仲間。心地いい時間だった。馬場さんありがとう」と感謝した。

大きな挑戦が控える。12日ノア日本武道館大会で、GHCヘビー級王者の潮崎豪に挑む。「この中では俺が現役最年長。みんなからエネルギー頂きましたよ。最年長の俺がGHC取って大きな背中を見せてやりたい」と宣言した。これには横にいた天山も「こんな現役バリバリな58歳見たことない」と脱帽。武藤はさらに「長くやれるスポーツとして見本になりたい」と後輩や子どもたちへも思いを届ける。「(GHCを)取ればあと5年くらいいけそうじゃない?」。元気いっぱいの58歳武藤が12日、ベルトを巻いて天国の馬場さんに勝利の報告をする。