ボクシング元東洋太平洋ライト級王者中谷正義(31=帝拳)に今夏、再起を目指す元3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)との対戦プランが浮上した。

11日(日本時間12日)に米専門メディア「ボクシングシーン」が報じたもので、米プロモート大手トップランク社のボブ・アラムCEOが「我々はロマチェンコと話をした。

初夏に(再起戦の)照準を合わせている。米国では、おそらく中谷正義とのビッグファイトができると思う。中谷は(ロマチェンコを下したテオフィモ・)ロペスに善戦し、本当に良いハードなパンチャーだ」と明かした。

中谷は昨年12月、米ラスベガスのMGMグランドで世界ランカーのフェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)に2度ダウンを許しながらも、逆転で9回に2度ダウンを奪い返してTKO勝ち。ライト級世界トップ戦線に名乗りを上げ、現在はWBO5位、WBC7位、IBF10位と世界ランク入りしている。

一方、世界最速の3階級制覇王者でもあるロマチェンコは昨年10月、ロペスに判定負けを喫し、王座陥落していた。「ハイテク」と呼ばれるロマチェンコ-中谷戦が実現すれば、世界的にも注目される1戦になりそうだ。