K-1スーパーライト級王者山崎秀晃(34)が「圧倒」をテーマに掲げ、年間最大の祭典に臨む。

3月21日、東京ガーデンシアターで開催されるケイズフェスタ4大会Day1(日刊スポーツ新聞社後援)で、不可思(29)との同級3分3回を控える。25日に神奈川の所属ジムで練習を公開した山崎は「試合のテーマは『圧倒』です。観客のみなさんに『やっぱり山崎の試合だったな』と言わせる試合をしないといけないですし、もちろん倒して勝ちます」と王者らしく掲げた。公開練習では元ヘビー級選手の高萩トレーナーの持つミットに向け、鋭い踏み込みからすべてのキックをフルスイングし、吹っ飛ばさんばかりのパワーを披露した。

不可思戦はノンタイトル戦のため、負けるようなことがあれば「再戦で王座戦」を要求されるに違いない。昨年9月の大阪大会で、悲願のK-1王者となった山崎は「不可思選手に限らず、これから対戦する相手には『王者に勝ったら次はリマッチでタイトル戦』を要求されるでしょう」とうなずいた。さらにK-1 MAXで頂点を極めた魔裟斗氏の名前を挙げ「かつて魔裟斗さんが『魔裟斗に勝てば有名になれる』と狙われたように、僕はまだまだ魔裟斗さんの立場には程遠いですが、狙われる立場になったことは感じます」と王者としての立ち位置を再認識した。

ケイズフェイスタ4大会Day1は約3週間後。「K-1王者として、しっかりとテーマを持って、みなさんが喜んでくれる試合をお届けしたい。しっかり追い込み、最高の状態に仕上げて、最後は思い切ってドンといきますので」と充実した表情を浮かべていた。