プロボクシング日本ウエルター級タイトルマッチ10回戦は8日、東京・後楽園ホールで開催される。

初防衛戦となる王者小原佳太(34=三迫)は7日、都内で挑戦者となる同級4位坂井祥紀(30=横浜光)ともに前日計量に出席。両者ともに66・3キロでクリアした。

昨年2月に同王座を獲得し、日本2階級制覇を成し遂げた小原は、翌3月に第1子となる長女俊佳(しゅんか)ちゃんが誕生。初防衛戦に備え、今回は約1カ月間、家族と離れて調整に専念し、約1年2カ月ぶりのリングに向けて準備を続けてきた。家族とボクシングは切り離して考えていると言うものの「負けたくない気持ちはあります。勝って笑顔で家族と会っておいしいご飯食べたい。しかし自分のために勝つことはなにも変わらない」と気合を入れ直した。

一方、メキシコからの逆輸入ボクサーとなる坂井は昨春に横浜光ジムと契約した後、2試合を消化。15年9月、WBC世界ユース・スーパーライト級王座決定戦(メキシコ)で勝利して以来のタイトル戦となる。坂井は「王座というより小原選手とやれるのがうれしかった。やっぱり小原さんに勝つことがみんなが認めてくれることやと思う」とやる気満々だった。