王者寺地拳四朗(29=BMB)が、挑戦者の同級1位久田哲也(36=ハラダ)を3-0の判定で下し、8度目の防衛に成功した。日本ジム所属選手の連続防衛記録で5位タイ。目指す日本記録の元WBA世界ライトフライ級世界王者具志堅用高氏の13回更新へ、前進した。

約1年半ぶりの試合となった。同カードは当初、昨年12月19日に組まれていた。しかし、王者寺地が泥酔し、他人の車をボコボコにする騒動を起こし、延期となっていた。日本ボクシングコミッション(JBC)から12月1日から3カ月のライセンス停止などの処分を受けた寺地は「たくさんの人に迷惑をかけている。ただ勝つだけじゃなく、内容でも圧勝で、ちゃんとしたところを見てほしい」と思いを詰め込んだ。

絶対に負けられない戦い。「一方的な試合にします」とあえて、自身にプレッシャーをかけて臨んだ。その上で新たな目標も掲げていた。「防衛回数もだが、統一戦もやりたい。ベルトの数を増やしたい。応援してくれている人のありがたさを感じた。恩返しをしたい思いが強い」。

具志堅氏の記録に挑むと同時に、今後はビッグマッチも画策していく。