「日本人キラー」のIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(38=南アフリカ)が王座から陥落した。

挑戦者のIBF世界スーパーフライ級6位サニー・エドワーズ(25=英国)の挑戦を受け、0-3(111-118、108-120、113-115)の判定負けを喫した。

高いガードでエドワーズの距離を詰めようとしたものの、軽快なフットワークで中間距離を保たれ、強烈なフックやボディーブローを何度も被弾。7、8回にはロープ際に追い込み、ボディーを打ち込む見せ場もあったが、終盤にはカウンターパンチを浴びて動きを止められ、13歳年下の挑戦者に完敗した。

00年12月にプロデビューしたムザラネは09年11月にIBF世界フライ級王座決定戦を制してベルトを獲得。以後、4度防衛に成功。14年1月に同級王座を返上したものの、18年7月、IBF世界フライ級王座決定戦で勝利し、同王座に返り咲いた。18年12月に坂本真宏(六島)、19年5月に黒田雅之(川崎新田)、19年12月には八重樫東(大橋)を下し、3度の防衛に成功していた。