K-1フェザー級の玖村修平(24=K-1ジム五反田チームキングス)が「下克上」を狙う。

23日、東京・大田区総合体育館で開催されるK-1大田区大会(日刊スポーツ新聞社後援)で同級王者椿原龍矢(21=チーム月心会侍)との同級3分3回のノンタイトル戦を控える。

東京・五反田の所属ジムで調整中の玖村は「僕みたいな選手が駆け上がっていくことによって、若い人とかに夢を与えられると思うんで、玖村修平っていう名前を刻みたいです」と群雄割拠のフェザー級戦線で椿原を攻略し、存在感を示す覚悟だ。

ノンタイトル戦とはいえ、現役王者に勝てば王座挑戦をアピールできる絶好の機会となる。網膜剥離による長期欠場後、昨年9月にフェザー級に階級を上げて復帰。しかしK-1傘下のKrush同級王座決定トーナメントでは準決勝で敗退。結果を残していない中での椿原とのカードが決まった。玖村は「僕が戦うことにいろんな意見があると思う。僕に勝った選手もいっぱいいてるし、その中で僕がチャンピオンに勝ったら、一気にK-1のフェザー級のトップ戦線をかき回せる。このマッチメークに関してはそういう意味も込められていると思う。今回、僕がかき回したいな」と実力を証明し、周囲の意見をシャットアウトする構えだ。

今年3月に新王者になった椿原について「すごいステップで翻弄(ほんろう)してくると思う」としながらも対策は練っている。「グルグル回ってそのステップを一発で打ち落とすパワーをつけてきました。今回のテーマは一発で倒すパワー」とキッパリ。ウエートトレーニングでミット、サンドバッグ打ちでパンチの破壊力をアップしてきた手応えを口にしていた。