敗れはしたが、戦う闘志は日々増している。こけしこと本間朋晃(44)が、天山との“テンコケ”タッグで、IWGPヘビー級タッグ王者のタンガ・ロア、タマ・トンガ組に屈した。

王者2人に劣勢な展開が続いたが、まとめてDDT&コンプリートショットを決めるなど善戦。終盤にはロアに対し、こけしロケットからの小こけしをヒットさせるなど、追い詰めた。それでも最後はロープに向かったところで、セコンドの邪道から竹刀で妨害され、ロアにOJKで締め上げられてギブアップ。試合後は頭をアイシングしながら「首、もげるかと思った。これがIWGPタッグチャンピオンと、弱い白星配給係の差か」と悔しがった。

小こけしならぬ「子こけし」が誕生し、パパになった。今月15日、自身のツイッターで第1子となる女児が生まれたことを明かした。「こんなにもかわいくて愛おしいということを父親になって初めて実感した」。その後も子どもの様子を毎日のようにアップするなど、幸せな日々を送っている。

新日本が再開した22日はコブにツアー・オブ・ジ・アイランドでKO。この日もロアの強烈なOJKに屈した。試合前にはSNSで「チャンピオンに勝って次は僕が…」とベルトへの挑戦を示唆していたが、リングに沈んだ。「今の新日本だってどん底だろ? ここからはい上がるんだよ! 俺だってどん底見てるんだよ。上、目指しているから」と諦めていない。「子こけし」のためにも、このまま負け続けるわけにはいかない。【松熊洋介】