米プロレスWWEの紫雷イオ(31)が8日配信大会となるNXT女子タッグ王座戦前に向け、日刊スポーツのインタビューに応じた。同日配信大会のNXTザ・グレート・アメリカン・バッシュ大会でゾーイ・スターク(27)とタッグを組み、王者キャンディス・レラエ(35)、インディ・ハートウェル(24)組に挑戦する。インタビュー後編では「タッグ戦は得意分野」と言う紫雷が急造のパートナーとなるスタークとの連係面の良さ、レラエとの因縁対決に向けた強い意欲を口にした。【取材・構成=藤中栄二】

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スタークとのタッグは結成間もない。6月17日配信の大会でNXT女子タッグ王者2人に襲撃されたところをスタークに救出されたことがきっかけだった。「あんたをリスペクトしてるけど好きじゃない」と言いながらスタートしたタッグだったものの、短期間で3WAY形式の次期挑戦者決定戦まで制し、ついに王座挑戦権まで手にした。

紫雷 連係が取れているかと言われれば正直、微妙なのは素直に認めます。ただ彼女は機動力がありますし、私もご存じの通り、同じように機動力を含めて自分の動きに自信を持っています。数試合、彼女とタッグを組んで思ったことがあります。普通はタッグ組んで、「合わない」というのが出てくるものです。出しゃばって嫌だなとか、不満がポロっと出てくることが多いですが、ゾーイの場合は今のところは一切ない。居心地が悪くない感じです。

急造タッグではあるものの、NXT女子タッグ王者組にとっても初防衛戦となる。経験豊富な王者組ではないこともあり、紫雷は「別にベルトを取るタイミングは(タッグ結成が)短かろうが、長かろうがふさわしい人のところに来るはす」と強調。過去の対戦経験を踏まえ、宿敵レラエを倒す自信をみなぎらせた。

紫雷 キャンディスとは何度も対戦していた宿敵、ライバルという関係。その中で彼女には勝ち続けているし、負けたことがないですね。彼女の手の内は分かっています。ただパートナーのインディ・ハートウェルは初めて対戦しますので、ちょっと彼女が入った時に連係面がどうなるのか警戒したいですね。

NXT女子王者時代が300日以上も続き、シングルプレーヤーのイメージが強い紫雷だが、タッグは「得意分野」と強調する。約1カ月半の休養を経てつかんだタッグ王座挑戦に向けて集中力を研ぎ澄ませた。

紫雷 私は今までタッグパートナーがいなかったのですが、日本でもタッグマッチを多くやってきました。個人的にはタッグ戦が得意なタイプ。チャンスは巡ってきたときにいつでもつかみ取るように常に体を鍛え、心を鍛えて刀を磨いています。そうそう多くのタイトル戦線に食い込めるチャンスは巡ってこないと思っています。私はかなり多くチャンスを手にしている選手でありつつも、ここは貴重な1回だと思って狙っていきます。(おわり)