ボクシングWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)が、WBAスーパー、IBF世界同級王者井上尚弥(28=大橋)と日本で王座統一戦に臨むことに前向きな姿勢を示した。カシメロと契約を結ぶMPプロモーションのショーン・ギボンズ氏が明かしたと26日(日本時間27日)、米専門サイト「ボクシング・シーン」が報じた。

報道によると、ギボンズ氏は「カシメロは9カ国に行き、3つの王座を獲得してきた。もし井上を倒せば10カ国目になる。我々は日本が大好きで、日本人を愛し、日本で戦うのが好きです。カシメロは日本に行くし、問題ないことだ。いつでもどこでも誰とでもWBO王者として戦うでしょう」とアウェーでの王座統一戦にゴーサインを出した。

8月14日(同15日)に世界2階級制覇王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)に判定勝ちし、4度目の防衛に成功したカシメロは「井上陣営にコンタクトしているが、今では(WBC王者ノニト・)ドネアのように私を怖がっている。彼が(対戦)契約を結んだら、やるよ。自分は戦いたいが、井上もドネアもみんな怖がっている」と持論を展開していた。井上-カシメロ戦は20年4月に米国で開催されることが決定していたものの、新型コロナウイルス感染拡大によってキャンセルになっていた。