16選手による「N-1 VICTORY」Dブロックの藤田和之(50)が、頭突きで齋藤彰俊を沈め、連勝で勝ち点4とした。

ロープをつかんでいるにもかかわらず攻め続ける齋藤に、怒りを感じていた藤田は終盤、頭突きを連発。30発以上を齋藤の額に打ち込んだ。ふらふらになりながら膝を突く齋藤に対し「まだだ」と体を起こし、さらに数発を追加した。「頭突きだけじゃない。俺は体全部が武器だ」と最後はフェイスロックで絞め上げた。

初出場ながら闘志を前面に出して連勝。大会前は「賞金が出ないとモチベーションが上がらない」と不満をさらけ出していたが、その後「いい賞金が出るらしい」と聞き、目の色が変わった。この日の勝利後も「全勝だよ全勝。相手とかは関係ない。だって賞金出るから。みんな目の色変えているよ。俺が1番手で絶対取る」と語り、悠々と引き揚げた。次戦は26日、同じ初出場の船木誠勝と対戦。ノアから賞金についての正式発表はないが、モチベーションの上がった藤田は、3連勝でリーグ突破を決める。【松熊洋介】