ボクシング元6階級制覇王者でフィリピンで上院議員を務めるマニー・パッキャオ(42=フィリピン)が母国の大統領選に出馬すると正式表明した。22年5月に予定される選挙に与党PDPラバンの一部から候補に指名されたもので、パッキャオは「私はファイターです。私は戦いから決して後退しません。あなた方が知っているマニー・パッキャオは貧困と腐敗と戦うものと何ら変わりはありません」と出馬への意気込みを示した。なおPDPラバンは現大統領のロドリゴ・ドゥテルテ氏を推す勢力が強く、与党は事実上、分裂する可能性が出てきており、情勢は不透明となっている。

パッキャオは8月21日、米ラスベガスでWBA世界ウエルター級休養王者として、同級スーパー王者ヨルデニス・ウガス(35=キューバ)との王座統一12回戦に臨んだものの、0-3の判定負けで王座統一に失敗。19年7月以来、約2年1カ月ぶりに復帰戦を飾ることができなかった。試合後には現役引退の可能性も口にし、大統領選への出馬には「それについては来月、話します」とだけ説明していた。