北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダルの石井慧(34)が、K-1デビュー戦で辛勝した。

愛鷹亮(31)とスーパーヘビー級3分3回で対戦、延長の末、3-0の判定で制した。

立ち上がりの石井はガードを高く構え、ローキックでリズムを取りながら前へ出た。師匠ミルコ・クロコップ(クロアチア)に伝授された左ハイキックも見せたが、決め手を欠き、1-0で延長戦へ。すると、96・7キロの愛鷹より14キロ余り重い110・95キロの体で圧力を加えた。そして、試合終了間際には左右のパンチで印象づけた。

勝利のリング上で石井は「無事に勝てて良かった。12月(4日)のK-1大阪大会は地元なので、ぜひ試合したい。相手は誰でもいい」とアピール。そして今後について「総合もやるが、K-1では京太郎戦までこぎつければ、それで満足」と笑顔を見せた。

クロアチア国籍を取得して格闘技に打ち込んできた。今回はクロコップと同じ横浜アリーナでデビュー。そのことを喜んでくれた師匠に、勝利を届けた。