“天心先生”から熱い指導を受けた。23日RISE横浜大会でねぎ魔神に勝利した“ブラックパンサー”ベイノア(26=極真会館)が、24日一夜明け会見で那須川天心に、今後の戦い方について質問した。

那須川の会見が終了に近づいた時、真剣に聞いていた“ベイノア記者”が突然手を挙げ「指名されるチャンピオンになるにはどうしたらいいですか?」と質問。那須川からは「ポジティブに捉えるなら、ベイノア選手には勝てないから指名されない、ネガティブに捉えるなら興味がないということじゃないですか」と言葉をもらった。さらに「まだ中途半端だと思っている。惜しいを繰り返している」とアドバイスも受けた。

さらに天心先生から厳しい一言ももらった。「試合を見たけど、なんか格好付けていた。相手のいいところを引き出したりするから『ベイノアまだまだじゃん』とか思われちゃう」。的確な指摘にベイノアも苦笑いするしかなかった。

無敗の神童の言葉を糧に再起を誓う。試合は3-0判定勝利も、ねぎ魔神の粘り強さだけが目立ち、納得のいかない内容で、自身の会見では「のみ込まれた感があった」と“敗戦”の弁を口にした。「このままでは(目標とする)大みそかのRIZINには出られない。もう1度RISEで試合をやって、万全な状態で臨みたい」と意気込んだ。伊藤代表からは「現状としては無理なんじゃないですかね」と一蹴されたが、ライト級1位の肩書に恥じぬよう、天心先生の教えをしっかり守り、大みそかの切符をつかみたい。【松熊洋介】