18日の前日計量でリミット(63・5キロ)よりも1・8キロオーバーの65・3キロで計量ミスした日本ユース同級王者佐々木尽(20=八王子中屋)が日本、WBOアジア・パシフィック・スーパーライト級王座決定戦に臨み、11回TKO負けを喫した。

18日夕方、日本ボクシングコミッションに義務付けられた当日計量で規定の8%(68・4キロ)以内となる68・1キロで試合を成立させ、IBF世界同級6位平岡アンディ(25=大橋)と両ベルトを懸けて激突。7回に連打からの右フックで2度ダウンを喫し、11回に右アッパーで沈み、同回1分58秒TKOでプロ初黒星を喫した。

佐々木は勝利しても両王座ともに空位のままとなるものの、ガッツあふれるファイトをみせた。「来い!」と手招きする挑発で負けん気の強さをみせ、強引な左フックが空を切ると会場がどよめいた。ガードしながら距離を詰め、左右のロングフックを振り回し、攻勢をかけて意地をみせた。 佐々木に勝った平岡は以前からスパーリングの練習パートナーとして拳を交えてきたこともあり「結構なラウンドのスパーリングをしてきた。本当に良い子で、練習熱心な選手。これから王者になると思います。良いヤツなんです。あまり責めないでください」とおもんばかっていた。