総合格闘技RIZINは29日、都内で記者会見を開き、32大会(11月20日、沖縄アリーナ)の追加カード8試合とカード変更1試合を発表した。

24日に行われた31大会で、07年以来の格闘技参戦が発表されたタレントのボビー・オロゴン(48=ぼびバラチーム)は、元プロレスラーでボディービルダーの北村克哉(35=チーム北村/武蔵村山さいとうクリニック)と対戦する。

120キロの巨漢を目の前にしたボビーは「こえ~」と目を見開くと「僕、93キロしかないんですよ。俺とやる? やるんですか?」ととぼけた。だが、北村は「(ボビーは)本当は日本語も流ちょうで頭もいい。おとぼけキャラを貫こうとしていますが完全にタヌキですね」とばっさり。ボビーは「おまえは筋肉バカと言われているが、どっちの筋肉が本物か沖縄のリングで白黄色はっきりさせようじゃん」と言い返したが、「白黒ね」と突っ込まれて意気消沈。最後まで、信じられないというような様子だった。

北村は、新日本プロレス時代にヤングライオン杯で5戦全勝するなどの実績を残したが、18年に手首のケガで引退。その後はボディービルに転向。かねてRIZIN参戦を希望していたが、ボビーの出場を知り「俺しかいない」と対戦相手に名乗りを上げた。

タレントとして活動していたボビーは、04年に格闘家デビュー。曙、チェ・ホンマン、ボブ・サップらと対戦し、驚異的なパワーを見せつけた。07年以降は再びタレント活動を行っていたが、昨年5月に妻の顔をたたくなどして暴行容疑で逮捕された。今年9月に復帰し、芸能活動を再開させていた。

 

この日発表された追加・変更カードは以下の通り。

◆熊沢伸哉(40=闘心道)-タナー・ロレンツォ(25=琉球ファイトクラブ) MMAルール、74・0キロ、5分×3回

◆宮城寛克(30=赤雲会)-ロペス薩摩(49=薩摩ジム)キックボクシングルール、73・0キロ、3分×3回

◆にっせー(26=フリー)-古賀愛蘭(20=TEAM FAUST)女子MMAルール、49・0キロ、5分×3回

◆越智晴雄(37=パラエストラ愛媛)-曹竜也(36=氷ヲ刻メ/池田道場)MMAルール、57・0キロ、5分×3回

◆大原樹里(30=KIBAマーシャルアーツクラブ)-渡慶次幸平(33=クロスポイント吉祥寺)MMAルール、72・0キロ、5分×3回

◆ロクク・ダリ(28=TRI.H Studio)-“ブラックパンサー”ベイノア(26=極真会館)MMAルール、72・0キロ、5分×3回

◆ボビーオロゴン(48=ぼびバラチーム)-北村克哉(35=チーム北村/武蔵村山さいとうクリニック)MMAルール、120・0キロ、5分×3回

◆皇治(32=TEAM ONE)-祖根寿麻(33=ZOOMER)キックボクシングルール、62・0キロ、3分×3回

◆砂辺光久(42=reversal Gym OKINAWA CROSS×LINE)-前田吉朗(39=パンクラス大阪稲垣組/ENCOUNTER)MMAルール、58・5キロ、5分×3回