田中将斗を“食い尽くした”。GHCヘビー級王者の中嶋勝彦(33)が34分の激闘を制し、初防衛に成功した。3戦全敗だった田中からシングル初勝利。「味わいたい」と話していた通り、34分の激闘を制し、しっかり“完食”した。

スピーディかつ重い蹴りや打撃を得意とする両者が、持っている技をすべて出し尽くした。田中の強烈なスライディングDを前後から何度も受けた。雪崩式ブレーンバスターからのスーパーフライで押さえ込まれても立ち上がった。攻撃では左右の強烈な蹴りを何度も浴びせても仕留められず、我慢比べが続いたが、最後は豪快に持ち上げ、バーティカルスパイクで3カウントを奪った。小学校まで過ごした故郷での防衛に「福岡でできたことをうれしく思う。俺がノアだ」と叫んだ。

ノアを盛り上げ、大きくしたい。WJプロレスからさまざまな団体を渡り歩いた。「生え抜きではないが、ノアを引っ張っていきたい」。丸藤、杉浦ら上の世代について行く格好は気にくわない。「そういう流れに大きな穴を開けたいという思いがあった。俺たちより下の世代がもっと盛り上げていくべきタイミングなのかな」。16年の初戴冠時は7度防衛も、待ち望んでいた丸藤との対戦は実現せず。9月からの「N-1 VICTORY」を制し、念願の丸藤への挑戦権を得ると、今月10日の対戦で破り、自分の時代を手に入れた。

「時代の動きは早いぞ。置いて行かれるなよ」。いつもの不敵な笑みでファンに向かって叫んだ中嶋は、黄金時代を作るべく、2度目の防衛に向かう。