世界の壁は厚かった-。第6代RISEライト級王者の原口健飛(23=FASCINATE FIGHT TEAM)が、メインイベントで世界最大級のキックボクシング団体GLORYの世界フェザー級王者ペットパノムルン(26=タイ/Kiatmuu9)と対戦し、0-3の判定負けを喫した。

1回から得意の三日月蹴りを繰り出したが払われ続け、届かず。2回、3回は攻め手を緩めない相手の攻撃の前に防戦一方。距離を詰められ、かかと落としなどの大技を受けるなど、最後までプレッシャーをかけられ続けた。完封負け。17年に行われたRISE121大会で内藤に敗れて以来の黒星に、がっくりと肩を落とした。

13日の前日計量では「僕の持っている全てをぶつけて後悔のない試合をしたい」と意気込みを語っていたが、世界王者は想像を上回った。パノムルンから「原口は思った以上に強かった」とたたえられても、表情は硬いままだった。

試合後、自身のツイッターを更新し「応援してくれた皆様すみませんでした」と謝罪。「世界の壁は厚かったです」と率直な感想を書き連ねた。それでも、収穫もあった。「ペット選手RISEのリングに上がってきてくれて有難うございました。世界最強を肌で感じれて良かったです」と続け「また僕が強くなったら挑戦させてください」と、早くもリベンジへ闘志を燃やした。