2月27日のK-1東京大会(日刊スポーツ新聞社後援)で組まれたK-1スーパーバンタム級王座決定トーナメントは、海外選手の招聘(しょうへい)を断念し、国内メンバーで開催することが決まった。13日、都内のホテルで開かれた記者会見でK-1中村拓己プロデューサーが明かした。

先に金子晃大、璃明武、玖村将史、佐々木洵樹の日本勢4選手が発表され、残る4選手の海外勢を呼んだ8人トーナメントになる予定だった。しかし新型コロナウイルス変異株「オミクロン株」の影響で、政府により新規外国人の原則入国禁止が2月末まで延長されたことを受けて海外勢の参戦計画を断念したという。

中村プロデューサーは「久しぶりに海外勢も呼んだK-1らしいワンデートーナメントを予定していたが残念。国内のメンバーでやらざると得ない」と説明した。今後は日本選手、日本在住の外国選手を再リストアップし、残る4選手を決める方針。また過去にK-1出場経験のないファイターの参戦も広く公募する見通しだ。

20年12月に前王者武居由樹(大橋)のボクシング転向を受けた返上から空位が続く同級王座。中村プロデューサーは「このまま王座が空位のままだと停滞することになるため」と予定通りにトーナメントを実施する意義を強調していた。