日本スーパーバンタム級王者古橋岳也(34=川崎新田)が引き分けで2度目の防衛に成功した。前王者となる同級1位久我勇作(31=ワタナベ)の挑戦を受け、0-1(94-96、95-95×2)のドロー判定。規定により、古橋の防衛成功となった。1年前の21年1月、古橋は王者久我に挑戦し、激しい打撃戦の末、9回TKO勝ちを収めて新王者に。今回は立場を入れ替えての1年ぶりの再戦だった。

「引き分けではありますが、ベルトを守れて良かった」と安堵(あんど)の表情の古橋は「何かちょっと複雑です。今回もボコボコにやられてしまいました。口では圧勝すると言っていましたが、久我さんが怖くて…。尊敬する久我さんと試合できて良かったです」と涙を流しながら振り返った。さらに「どちらが勝ったか分からないような内容でしたが、次はアジアのベルトが狙えれば」とステップアップを希望していた。