29日(日本時間30日)、米セントルイスで35回目となるWWEのビッグイベント、ロイヤルランブル大会が開催される。ロウ女子王者ベッキー・リンチ(34)が「メガトン・バービー」ことドゥドロップ(30)の挑戦を受ける。このほどロイヤルランブルでの防衛戦を前にインタビューに応じ、心境を明かした。

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-ファンとして育ったあなたにとってこれまでで一番好きなロイヤルランブルの瞬間はありますか?

リンチ「良い質問だけれど、ピンポイントで答えることが難しいわ。ロイヤルランブルは(母国)アイルランドのテレビで無料だったから、いつも夜遅くまで起きて見るペイパービューだった。時差があったから、午前1時に開始して午前4時まで視聴してたわ。大好きなペイパービューで特に驚きの要素が好き。それがロイヤルランブルの一番いいところだと思う。誰が出てくるのかわからない。いつ出てくるかもわからないところが素晴らしい。そしてもちろん、私自身にとってお気に入りのロイヤルランブルの瞬間は私がロイヤルランブルに勝った瞬間よ」

-最近のインタビューで挑戦者ドゥドロップはベッキー・リンチとのロイヤルランブルでの対戦は「15年の歳月がかかった。それはイギリスとアイルランドで活動していた時までさかのぼる」と言いました。この発言からファンはどんなことを期待できますか?

リンチ「それは私が『ザ・マン(超雄)』で、ドゥドロップはファンということ。彼女が始めたとき私たちはともにに10代だったけど、私の名前は世界中で売れていた。ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、日本。そして見るべきロールモデルはほとんどいなかった。彼女があちこちで活躍するレベッカ・ノックス(旧リングネーム)を見ている中、私は姿を消した。その私が数年後にWWEに再び現れて女子レスリング界に革命をもたらしたとき、彼女は取り乱した。今、彼女は憧れの人との対戦に不安を感じているから、強がったり乱暴に振る舞ったりして冷静さを保とうとしているのだと思う」

-あなたは1月に「グラマゾン(女戦士)」ベス・フェニックスにツイートして彼女が戦いたいかどうか尋ねました。それはベッキーリンチにとってドリームマッチですか?

リンチ「何年もの間、私と対戦するようにベス・フェニックスにツイッターで投げかけてきたわ。でも彼女は『ノー』と言い続けて受け流している。彼女は怖いんだと…。はい、私はベス・フェニックスと対戦したい」

-ロイヤルランブルはレッスルマニアへの道の始まりです。WWEレスラーとWWEファンにとって、どれほど特別な時期ですか?

リンチ「私たちはサンタのワークショップでクリスマスの準備をしているエルフのようなもの。興奮している。砂糖やメープルシロップでテンションが高くなるように…。戦うことに興奮が抑えきれない。下手な例えだけど、サンタクロースのために最高のおもちゃを作りたい。そして、私がエルフのリーダーとして(最大の祭典)レッスルマニアのメイン戦に出場したい」

-あなたは障壁を打ち破ってWWEの王者として記録を打ち立てましたが、それでも破りたい大きな記録はありますか?

リンチ「すでに多くの夢を実現してきたから、新たに達成したい夢を絞り出すのは難しい。もちろん、もう1度、レッスルマニアのメイン戦に出場したいし、すべてのスーパースターと対戦したいけど、やりたかったことはすべてやり遂げてその気持ちをかみ締めている状態で『この目標は私を成功させるか、壊すかのどちらかになる』というようなことに縛られない自由があるように感じている。その状態にとどまり続け、みんなをそこに連れて行き『ビッグタイム・ベックス』として女子スーパースターたちが繁栄し続けることを願っている。ショーを最高なものにして、今まで以上に良い試合やプロモーションをしたい。素晴らしく見逃せないストーリーを作って、このビジネスが素晴らしいものになるのを手伝いたいと思っている」

-WWEやスポーツエンターテインメント以外の誰かをロイヤルランブルに招待できるとしたら、誰を選びますか?

リンチ「エディ・ヴェダー(ロック・バンド、パール・ジャムのボーカル)。彼は素晴らしい人で、驚くべきミュージシャン。友達になれそうな気がするの」(おわり)