元世界3階級制覇王者ホルヘ・リナレス(36=帝拳)が12回TKO負けでWBCライト級シルバー王座奪取を逃した。

同級王者でWBC世界同級4位のザウル・アブドゥラエフ(27=ロシア)に挑み、最終12回にカウンター気味の左フックを浴びてダウンを喫した。立ち上がったところで再び左フックで2度目のダウン。最後はロープ際に追い詰められてラッシュされたところでレフェリーストップ。同回2分28秒、TKO負けを喫した。

序盤から左ジャブ、右ストレート、左ボディーとテンポよく攻めるシーンをみせるなど主導権を握ったラウンドが多かった。しかし終盤に入ってアブドゥラエフに距離を詰められて打ち合いに持ち込まれ、最後に倒されてしまった展開だった。試合後、抱き合って健闘をたたえ合った。

昨年12月、ロシアのプロモート大手RCCプロモーションと複数試合契約を結んだリナレスにとって昨年5月、WBC世界同級王者デビン・ヘイニー(米国)に挑戦し判定負けして以来約9カ月ぶりの再起戦となっていた。