同級1位のラフェオン・スタッツ(33=米国)が、前同級王者のフアン・アーチュレッタ(34=米国)を3回KOで退け、GP1回戦突破とともに、同級暫定王座を手にした。

逆転の一撃だった。序盤は強烈なタックルに圧倒される場面もあったが、3回のゴング直後にミドルキック一閃(いっせん)。避けようとした相手が頭を下げたところに膝を直撃させた。ダウンした相手にすかさずパウンドを落としたところで、レフェリーが制止。アーチュレッタに初のKO負けを食らわせた。

スタッツは勝利の瞬間、バク転で喜びを爆発。「一言いいですか。やったー! みんなのこと愛しています」と叫んだ。「ストンと下がっているところが見られてワーて思いました。アーチュレッタすげーなと思いました。あいつもよかったよ」と、16年にKOTC4階級制覇を達成した強敵との試合を振り返った。

王者ペティス欠場のため、この一戦が暫定王者を決める戦いだった。準決勝、決勝と続くGPは、全てが防衛戦。10連勝となったスタッツは「俺が来たよ。このベルトが欲しいならかかってこい。どんなやつが来ても構わない」と力強く宣言した。