大会後、大谷晋二郎(49)の妹、葉月さんがリングに登場し、大谷のコメントを代読した。

「また強くなった大谷晋二郎は、必ず皆さまの前に帰ります」などと思いを伝えた。4月10日の両国国技館大会のメインイベントにて負傷し、頚髄(けいずい)損傷で現在治療・リハビリに取り組んでいる。

葉月さんは「兄、晋二郎は現実と向き合って必死に戦っています。引き続きご声援をお願いします」と呼びかけた。

大谷のコメントは以下の通り。

「本日は素晴らしい時間をつくっていただき、本当にありがとうございます。本当であれば僕が会場に行き、皆さまにごあいさつをしなければならないところですが、来場することができず本当に申し訳ありません。

『プロレスとは、見ている人に元気を与えるものである』いつもそう叫ぶ僕ですが、その思いは今日出場してくださるプロレスラーが皆、心に秘めている思いだと信じています

4月10日、両国国技館大会からもうすぐ2カ月ですが、今も僕は自分の意思では体を動かすことも、思い通りに言葉を発することもできません。しかしながら、僕は今たくさんのことを学ばせていただいています。毎日支えてくださる病院の先生や看護師の皆さま、家族や多くの関係者の皆さまのおかげで、今僕の心の中は、人の温かさと優しさがあふれ感謝の気持ちでいっぱいです。

そしてまた強くなった大谷晋二郎は、必ず皆さまの前に帰ります。ずっと近くで支えてくれている僕の家族は『もう頑張らなくていいよ。もう十分頑張ってきたし、今も頑張っているから今のままで大丈夫だよ』と言ってくれます。でも、大谷晋二郎に限っては、もっともっと頑張るという気持ちでいたいのです。

僕が頑張ることでプロレスを応援してくださる皆さんに、勇気や元気が伝わるはずだと信じているからです。皆、毎日どこかで一生懸命頑張ってるんです。だからこそ何度でも僕は叫びます。

『頑張れ!』『頑張ろう!』『頑張るんだ!』『負けてたまるか!』『みんなみんな一緒に頑張ろう!』

令和4年6月2日 大谷晋二郎」