元俳優の高岡蒼佑(40)が、格闘家として白星デビューを飾った。12日、大阪・堺市内で行われた「競拳21 高岡蒼佑不死鳥伝説第一章」のメインイベントに登場。2分3ラウンドのキックボクシングルールで3-0の判定勝ちを収めた。

対戦相手は、YouTuber集団「フォーカード」のトミー(25)だった。

「単純に甘くないなと。練習はカラオケで気持ちよく歌うようなもの。実戦は全然違う」。

両者互角で迎えた最終ラウンド、打ち合いになった。ラスト30秒で高岡がラッシュでたたみかけ、初めてのダウンを奪った。そのまま判定で勝利したが「体力が全然なく、想像以上の消耗があった」と反省を口にした。

リングで着用したパンツには「15年変わらず、そばにいてくれた」という俳優の市原隼人(35)が書いた「志」の文字を刻んで戦った。

「(試合)ぎりぎりまで言葉をかけてくれた」という。

5月31日の会見では「40代としてのスタートをかっこよく決めたい」と話していた。

勝利を手にしたリング上で、格闘家転向の経緯について「僕のような、失敗してしまったと世間に思われている人間でも、地の底からはい上がれると勇気づけたかった」と話した。

今後については「年内にもう一試合やりたい」と、意気込みを口にした。

40代になった高岡の新しいチャレンジがスタートした。【波部俊之介】