プロレスリング・ノア所属の武藤敬司(59)は17日、都内で記者会見を開き、来春までの現役引退に向けた「ファイナルカウントダウンシリーズ」の詳細及び、23年の引退試合開催を発表した。

7月16日の東京・日本武道館大会、9月25日の愛知大会、10月30日の東京・有明アリーナ大会を「ファイナルカウントダウンシリーズ」として開催。来年1月22日に神奈川・横浜アリーナで、化身グレート・ムタの引退興行を開催。武藤の引退試合の会場や日時は未定とした。

武藤の主な一問一答は次の通り。

-引退ロードの日程や会場が発表された

「今のノアだったら俺の最後の大舞台、それに向かうまでの花道、最高のものにしてくれると思っている。そのレールを最後まで力を余すことなく突っ走る。今日の発表以外に数試合も増える。なかなか大変だと思うが、本来俺は現場が大好き。最後は多くのファンの人と時間を共有できたらいいなと思っています」

-反響は

「多くの友人から連絡をいただいた。何年も連絡を取れていなかった人にも頂いたりして、反響の大きさを実感している。レスラー冥利(みょうり)につきる」

-さみしさはあるか

「さみしさ? 発表してからは(そんなに)。決断するときは思い悩んだが、今はそこまで。1日でもルーティンは現役の時から変わってない」

-グレート・ムタは横浜大会で引退する

「グレート・ムタの印象は横浜アリーナということで決まった」

-会場については

「本当はいろんなところを回ってごあいさつしたい。昔は1年で250試合をしたりして、日本中を回ったから」

-武藤敬司の引退会場は

「ノアという団体はレッスルユニバース(サブスクリプションの放送)でもやっている。川崎チッタとかその辺でもいい。そしたら会員が増えるんじゃないか」

-引退ロードの初戦は東京・日本武道館大会で清宮海斗戦

「先ほどの質問の延長になるかもしれないが、引退を発表してからすこぶる心や体が軽くなった。原因だった痛みも、気のせいか状態が良くなった。去年、ベルトを取った潮崎戦よりいいかも。清宮とも最後。勝って終わってしまったら、ずっと武藤敬司の亡霊に取りつかれてしまうのではないか。俺は遠慮しないよ。心してかかってきてくださいという感じ」