ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(33=志成)が5度目防衛戦に向けた前日計量で最初に40グラムオーバーとなるハプニングが起こった。

13日、東京・大田区総合体育館で元世界4階級制覇王者で同級1位のドニー・ニエテス(40=フィリピン)との5度目防衛戦を控え、12日に都内のホテルで前日計量に臨んだが、リミット52.16キロよりも40グラム多い52.2とオーバー。5分間、ニエテスに待ってもらい、仕切り直して計量し、リミット52.1キロでパス。対するニエテスはで200グラム少ない51.9キロでクリアした。

自宅の体重計がデジタル表示のため、少し誤差があったとの見方を示した井岡は「1度目の計量でオーバーしているというか、余力あったのでトイレ済ませておいたら良かったですが…」と説明。5分後、きっちりリミットで計量を終え「少しオーバーしてニエテス選手に待たせてしまい、申し訳なかったです」と謝罪した。一方、すぐに計量できる状態で座席で待っていたニエテスは「待っている間、特に何も思わなかった。少しお腹が空いたと思ったぐらい」とジョーク交じりに笑っていた。

18年大みそかの同級王座決定戦で1-2の判定負けを喫して以来、約3年7カ月ぶりの再戦となる。18秒間のフェースオフ(にらみ合い)も展開し、火花を散らしていた。