WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(30=BMB)が、肉体改造に大きな手応えを得た。

11月1日にさいたまスーパーアリーナでWBA世界同級スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)との統一戦に臨む。寺地は3日連続で集中的に通った大阪市内のパーソナルジムでのトレーニングを打ち上げ。台風14号が接近する中、東京に戻って練習拠点の三迫ジムで実戦に即した最後の仕上げを行っていく。

父の寺地永会長が現役時代から師事する篠原トレーナーの指導で、体のバランスを中心としたトレーニングに着手してきた。寺地は「ここで体を作って、実戦的に仕上げていく」と試合前のルーティンを明かし、京口との軽量級世紀の一戦に向けて「緊張感もあるし、ワクワク感もあるし。ワクワクの方が強いかな」と武者震いした。

体の基盤を作り上げ、残り約1カ月半で仕上げていく。「こんな差があったんやぐらい、力の差を見せたいとは思う」。柔和な表情から飛び出す強気な発言。日本選手によるライトフライ級頂上決戦は、早くも熱を帯びてきた。