体重超過で王座剥奪された前WBC、WBO世界スーパーフェザー級王者シャクール・スティーブンソン(25=米国)が挑戦者のWBC、WBO2位ロブソン・コンセイソン(33=ブラジル)に判定勝ちを収め、2つの王座は空位となった。

サウスポースタイルから的確なパンチをヒットさせたスティーブンソンは4回終了間際、左ボディーでダウンを奪うなど、フルランドで主導権を握り続け、3-0の判定勝利を収めた。試合はコンセイソンの勝利のみ王座獲得の変則タイトル戦だった。

挑戦者のクリンチに不満を持ち、9回には反則で減点1も受けたスティーブンソンは「彼は本当に不器用でタフ。生き残る方法を知っている。私は戦おうとしたし、殴りたかった。だが彼はつかんできた。自分は本当にタフであることが分かった」と振り返った。22日(同23日)に同地で行われた前日計量でリミット(58・9キロ)を約700グラムオーバー。2時間の猶予も「健康が第一」と行使せず、2本の世界ベルトを手放した。今後はライト級転向を希望している。

スティーブンソンは「ライト級で世界王者と戦わなければならない」と気合十分。10月15日に予定される4団体統一同級王者デビン・ヘイニー(米国)-前3団体統一同級王者ジョージ・カンボソス(オーストラリア)戦の勝者との対戦を希望し「その勝者をロックオンしたい。(元3団体統一同級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とも戦いたい」と野望を口にしていた。